パピヨンを看取るためには
2022.05.06
愛犬が亡くなる日はいつかやってきます。
急なことで慌ててしまう飼い主さんも多く、しっかりとお見送りができない場合もあります。
この記事では、パピヨンという犬種を取り上げ、亡くなる前に見せる行動や、死亡したときに飼い主さんができることをお伝えしています。
愛犬の最期を後悔なく看取ってあげたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。
パピヨンの寿命とは?
パピヨンは犬の中でも比較的長生きする犬種です。
2016年のアニコム損保の調査によると、パピヨンの平均寿命は14.4歳となっています。
犬全体の平均寿命が13.7歳なので、1歳近く長生きしていることになります。
また、病気もしづらく、最期まで飼いやすい犬種でもあります。
個体によってばらつきがありますが、20歳程度まで生きる子もしばしばいます。
パピヨンが亡くなる前に見せる行動
パピヨンが亡くなる前には、その子によってそれぞれ様々な行動がみられます。
よく見られる行動としては、
- 食事をとらなくなる
- 寝ている時間が増える
- 下痢や嘔吐などがみられる
- 呼吸が不規則になる
といったことがあります。
食事をとらなくなる
パピヨンは食いしん坊の子が多い傾向にありますが、それでも死期がせまると食欲が落ちてしまいます。
大好きなおやつや食事がある場合には、それを中心にあげるようにしましょう。
また、食欲増進剤を動物病院で処方してもらったり、チューブによる強制給餌を行うことも方法の一つです。
寝ている時間が増える
ウトウトと寝ている時間が増えたり、まるで死んでいるかのように熟睡することもあります。
パピヨンは長生きするがゆえ、認知症になってしまうことも多いです。
壁にぶつかって倒れるように寝たり、鳴き疲れてそのまま寝てしまうといったことがみられます。
下痢や嘔吐などがみられる
亡くなる前には、症状として分かりやすい下痢や嘔吐がみられることがあります。
普段は吐かない子の嘔吐する回数が増えたり、なかなか治らない下痢がある場合には、胃腸の状態が悪い可能性もあります。
呼吸が不規則になる
「ハッハッ」と浅い呼吸をしたり、「フー」っと深い呼吸になったりと、呼吸が不規則になることがあります。
パピヨンは気管支が弱い子もいるので、持病が悪化している可能性もあります。
舌の色はピンク色が正常ですので、白っぽかったり紫色の場合には、呼吸がうまくできていない状態です。
酸素室などが自宅にあれば、入れてあげることで呼吸が少し楽になります。
パピヨンが亡くなった際にすること
愛犬パピヨンが亡くなったときには、悲しみで何も手につかなくなると思います。
でも、安らかな旅立ちができるように、しっかりお見送りの準備をしてあげましょう。
愛犬パピヨンが亡くなった際には、
- 体をきれいにしてあげる
- 冷やしてあげる
- 寝ていた状態にしてあげる
- 好きなおもちゃやおやつを用意する
- ペット火葬場やペット霊園に連絡をする
をしましょう。
体をきれいにしてあげる
愛犬パピヨンが亡くなった際には、ブラッシングなどで毛並みを整えてあげましょう。
また、亡くなってしまうと、便や尿、よだれなどが出てきてしまうため、温かいタオルできれいに拭いてあげましょう。
体の下にペットシーツを敷いてあげ、その上からブランケットなどでくるんであげるといいです。
目はあいてしまうこともあるので、優しく閉じてあげるようにしましょう。
冷やしてあげる
ご遺体は、亡くなってしまうと劣化をします。
そのため、アイスノンや氷などを使って体を冷やすようにしましょう。
夏場はクーラーの効いた部屋においてあげるといいでしょう。
寝ていた状態にしてあげる
亡くなってから2,3時間程度で、体が硬くなってしまう『死後硬直』が始まってしまうため、体を寝ているような感じで丸く保持してあげましょう。
手足を折りたたんであげることで、箱や棺に入りやすくなります。
好きなおもちゃやおやつを用意する
大好きなおもちゃやおやつなど、一緒に火葬するものを用意しておきましょう。
愛犬の思い出として、お気に入りは自宅に保管しておくといいでしょう。
金属類やプラスチック類などは一緒に火葬できないこともあるので、注意しましょう。
ペット火葬場やペット霊園に連絡をする
動物病院で火葬場の連絡先を教えてくれる場合もありますが、自分で探すこともあります。
自分の家から近くのペット葬儀場を選ばれる方が多いですが、費用やどういったかたちで供養してくれるのか?もホームページでしっかり確認しましょう。
あわせて、口コミやお客様の声などをしっかり読み、信頼できるペット葬儀屋なのかの判断をするといいでしょう。
【まとめ】パピヨンが亡くなる前に見せる行動や死亡した際にすること
パピヨンが亡くなる前には、食欲がなくなったり、呼吸が荒くなったりすることがあります。
飼い主さんしか分からない『いつもと違った行動』が見られる場合もあります。
愛犬が死亡した際には、温かいタオルなどできれいに拭いてあげ、涼しい場所で保管をします。
また、一緒に火葬するものを用意し、ペット葬儀場に連絡を入れましょう。
愛犬パピヨンの最期をしっかり見送るために、落ち着いて用意をしてあげましょう。